菊芋とは

キクイモは北アメリカ原産のキク科の多年草

菊芋の花と根

菊芋には「イモ」と言う名前がついていますが、実はイモではなくキク科の植物です。

一般に北アメリカ原産と言われ、後にヨーロッパ各地に伝えられました。

秋にヒマワリのような直径10㎝ほどの花を咲かせた後、地中にショウガの形に似た多くのイモを作ります。

学名は「Helianthus tuberosus」(ヘリアンツス・ツベロスス)といい、ギリシャ語に由来する『塊茎を作る太陽の花』を意味しています。

原産地北アメリカの原住民トピナンブ族(アメリカインディアン)が昔から食糧として、また家畜の飼料として利用してきました。

日本へは幕末から明治にかけてイギリス公使が持ち込んだとされ、飼料用作物として利用されました。

食糧として注目されるようになったのは、第二次世界大戦後の食糧難の時代に作付統制野菜に指定され、国民の飢えをしのぐ貴重な食料となったことです。

「天然のインスリン」 欧米では薬用に

欧米では、日本同様に戦争など有事の際の非常食としてキクイモを利用したほか、自然療法の薬用ハーブとしても知られていました。

アメリカ南北戦争の時、兵士の傷の回復にキクイモの摂取が役立ったという話も伝えられています。

またイタリアでは胃の病気や風邪に珍重されたほか、リトニアでは便秘やジンマシンの改善に利用されてきました。

ハンガリーの一大プロジェクト

キクイモの薬用効果が、科学的な側面から立証され始めたのはごく最近のことです。

十数年前からドイツやフランス、アメリカなどで本格的な研究がスタートし、糖尿病をはじめ大腸がんなどの効果も報告されています。

また、国民の半数以上が糖尿病といわれたハンガリーでは、キクイモの薬効を探る研究に尽力する一方で、国をあげてキクイモ栽培を励行。ほぼ強制的にキクイモを供することを指示し治療に役立てたと言われています。

 

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